初めてのリモート開催による医療連携五病院臨床研究会
コロナ感染症拡大による、数々の自粛・イベント中止。医療の世界では特に敏感に反応し、昨年の春頃は、研修会等の中止も相次ぎました。ご多分に漏れず、第27回五病院臨床会議も、2020年2月に開催予定で、会場準備や発表論文、スケジュールまで決定しておりましたが、延期を余儀なくされました。
秋の回の延期を経た際、2020年11月に院長の「春にはリモート開催で実現しよう!」の一声から、リモート環境で本当にできるのか不安の中、とにかくやってみようと第一三共様のご協力もいただき、2021年2月27日開催にこぎつけました。途中、各病院の事務部門で集まって、通信環境の確認、各会場の状況、会議自体の進め方、リモート独自のスケジュール等検討し、可能な方法の工夫を出し合い、開催のトンネルの先が見え始めました。直前にはリハーサルを行い、技術的な課題の無いことを確認し、本会議に臨みました。
会議自体は、リモート環境ということで、各病院1題ずつの発表と特別講演のみと、縮小版になりましたが、技術的な課題については成功だったかと思っております。まだまだ、質疑応答や音響面での課題は残っておりますが、今後の課題としてリモート開催の可能性を示唆できたかと思います。
会議内容は、コロナ関連の論文2題・退院因子比較、血管管理症例、新病棟の課題等、各病院の抱える課題を共有できました。また、特別講演は信大病院・信州がんセンター・緩和ケア部門の間宮敬子先生をお招きし、「がんの痛みのマネジメント」について詳細且つ身近な事例をもとに、講演いただきました。1年間お待たせさせてしまったことになりますが、こうして講演が実現できたことは嬉しいことでした。
通常であれば、会議後に情報交換会にて親睦を深めることができましたが、今回それはおあずけです。次回は一之瀬脳神経外科病院様の当番になりますが、小林院長から「できれば集合形式で開きたい」とのお言葉もありましたので、また事務部門含めて工夫を出し合い、最適な方法を探りたいと思います。
お忙しい中、ご参加いただいた皆様、お仕事で参加できなかった皆様にも感謝申し上げます。